ブログ市長を「専制君主」と痛烈批判 中田氏(産経新聞)

 ■週刊・中田宏(17)

 誇り高き日本回復を目指して日夜駆け回る中田宏氏(45)の活動を紹介する「週刊・中田宏」。最近は中田氏のツイッター(ミニブログ)の読者が急増し、ネット上での議論も盛り上がっている。旬の話題について語ってもらう「今週の政治を斬る」では、ブログ市長こと阿久根市の竹原信一市長が議会を欠席し続けていることなどについて聞いた。中田氏は、「被害妄想では」とあきれかえる。1週間の活動の中から3つを選んで詳しく紹介する「3大宏動(こうどう)」では、仏最高国家勲章の受章などを取り上げた。

■今週の政治を斬る

【夫婦別姓に反対】

 与党民主党が今国会提出に向けて準備を進める選択的夫婦別姓を導入するための民法改正案。反対派からは、外国人参政権法案、人権侵害救済法案とともに「日本解体3法案」とも呼ばれている。

 夫婦別姓について中田氏は、「日本人が大事にしてきた『家族』を壊す」と真っ向から反対する。あわせて、職場で旧姓を通称として使用することには大いに賛同。「通称の使用に支障があるケースがあるならば、こちらを改めるべきだ」と、逆転の発想を示した。

 隣国の中国や台湾、韓国などでは夫と妻は別姓だ。これに対して日本は「女性を家族のなかにお嫁さんとして受け入れ、結婚すれば他人ではなくなるというのが日本の文化」と中田氏。「家のなかで1人だけ名字が違うことに疎外感を感じる、という話をある中国の女性から聞いたことがある」といい、「他人でなくなることは、むしろ女性にとって平等なのでは」と問いかける。

 さらに、これまでの一連の流れでは「子供を置き去りにしている」と指摘。千葉景子法相をはじめ推進派の大人たちに対し、「自分が子供だったら、両親の名字が違ったらどう感じるかを考えてみるべきだ」と、議論のありかたそのものを批判した。

 夫婦別姓については、連立与党を組む国民新党の亀井静香代表が「家族のきずなが切れ、バラバラになってきているのに、わざわざ家庭内の姓が別になる状況にすることは絶対にやってはいけない」などと反対している。民主党内でも反対する声があるが、千葉法相はかたくなに今国会提出を目指している。

 「いま急ぐべき課題なのか」。中田氏は疑問投げかける。民主党政権が泥沼化を招いた米軍普天間基地移設問題や一昨年のリーマンショックから続く不景気などをあげ、「政権交代を実現して喜び勇んでやる課題ではない」と言い放った。

 政界での論争はさておき、芸能界で、3日に歌舞伎俳優の市川海老蔵さんと入籍したフリーキャスターの小林麻央さん。11日に行われたイベントに登場した小林さんは、「堀越麻央です。よろしくお願いします」と、夫と交わした入籍時のあいさつを笑顔で披露した。中田氏は、「家族の一員になった喜びが素直に表れていた」と感じたという。

【ブログ市長にあきれる】

 国でも地方自治体でも議会が開かれるこの時期。そんななか、鹿児島県阿久根市は、ブログ市長こと竹原信一市長の欠席で流会が続いている。竹原市長といえば、自身のブログでの発言が問題となるなど騒ぎが絶えない。最近は、議会欠席に加えて、一部報道機関に対して庁舎内での撮影を禁止したり、委員会で職員に答弁を禁じたりするなど、なにやらすごいことになっている。

 「マスコミがいるから議会を欠席って…、世の中みんな敵に見える被害妄想にかられているのではないか」。これまで、ときに数々のマスコミと対峙(たいじ)してきた中田氏はあきれ顔だ。

 議会が開かれなければ行政はストップしてしまう。だが、当然ながら市民の暮らしは日々営まれており、行政の停滞は許されない。中田氏は、竹原市長を「専制君主と化している」と批判したうえで、「このような事態が起きないよう、市民は責任を持ってちゃんとした首長を選ばなければならない。市民1人1人が責任を持つためには、やはり徹底した分権が必要だ」と訴えた。

■今週の3大宏動(こうどう)

【仏最高国家勲章受章】 3月5日(金) フランスの最高国家勲章、レジオン・ドヌール章シュバリエ章を受章。横浜市長時代、フランスの文化を広めようとイベントを企画したことなどが評価されたもの。フランス大使館で、フィリップ・フォール駐日大使から徽章が贈られた。中田氏は受章の喜びを「フランスと日本が、互いに文化大国として強固な関係を築いていくことを願ってやまない」と語った。一方で、環境保護を標榜する米団体「シー・シェパード」の抗議活動などに触れ、「互いの文化を尊重し合うことが大事」と毅然(きぜん)と述べた。

【信念や志を持って】 3月7日(日) 医療関係の専門予備校(東京都)に招かれ、「志ある良医に期待する」と題して講演。1人の医者の生き方を描いた映画「パッチアダムス」の話を交えながら、学生に対して「親が医者だからとか、収入がいいから目指すのではないでしょうね」とクギをさした。そのうえで、「政治家にも通じることだが、自らの信念は何か、考えてほしい」と語りかけた。

【やり直しのきく社会を】 3月9日(火) リクルート社の若手社員の企画で、結婚情報誌「ゼクシィ」(同社発行)を創刊した渡瀬ひろみさんと対談した。映像がリアルタイムで動画共有サイト「ユーストリーム」で放映されたほか、それぞれの発言も中田氏のツイッター(ミニブログ)で発信された。

 対談の話題は、学生の就職活動に対する意識や職業感など。中田氏は、「何をやりたいか、いろんな機会に考えることが大事。昔に比べれば今は転職なども自由になり幸せだが、失敗してもやり直せる柔軟な社会が必要だといった意見には賛同する」などと発言した。

《中田宏プロフィル》
 昭和39年9月20日生まれ。横浜市青葉区出身。青山学院大学経済学部卒業後、松下政経塾に入塾し、ごみ問題の研究に没頭した。平成5年の衆院選で初当選。14年、37歳の若さで自公民オール与党の支持を得た現職を破り横浜市長選に初当選。18年に再選。ごみの排出量40%削減、職員定数20%削減、入札制度の電子入札・一般競争入札制度化、違法売春街の浄化などタブーなき改革を断行した。昨年6月、大阪府の橋下徹知事らと首長連合を組織。同8月に市長を辞任。同10月に新しい政治団体「よい国つくろう!『日本志民(しみん)会議』」を立ち上げた。

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