<糖尿病>リスク遺伝子を発見 変異で発症の危険2.5倍に(毎日新聞)

 生活習慣の乱れなどが原因の「2型糖尿病」のリスク遺伝子を、東京大、東京女子医大などのチームが見つけた。遺伝子に変異があると、変異がない人の約2.5倍、発症の危険度が高かった。また、日本人は西洋人に比べ、遺伝的にこの変異を高い割合で持っていることも分かった。8日付の米国人類遺伝学会誌に掲載された。

 予備軍も含めて約2210万人(07年国民健康・栄養調査)いるといわれる糖尿病患者のうち、2型糖尿病患者は9割以上を占める。東京大付属病院の岡本好司医師(腎臓・内分泌内科)らは、同じ2型糖尿病でも、日本人は西洋人より細身の患者が多いことに着目し、非肥満の糖尿病家系を遺伝子解析して、遺伝子「KCNJ15」を絞り込んだ。

 KCNJ15は21番染色体にあり、この遺伝子の塩基配列が、人によって1カ所だけ違う塩基に入れ替わっていた。こうした変異は体質などの個人差として表れる。

 日本人約3200人を対象に変異の割合を調べたところ、非患者の割合は6.1%だったが、2型糖尿病患者は10.2%。中でも体格指数(BMI)が24以下の「非肥満型」の患者は14.1%に上った。一方、デンマーク人は非患者で1.6%に過ぎず、日本人が高い割合で変異を持っていることも分かった。

 細胞を使った実験では、KCNJ15は膵臓(すいぞう)でインスリンの分泌を抑制していた。変異がある患者は、そうでない患者より早期にインスリン分泌が低下する傾向があることから、KCNJ15の変異はインスリン分泌を強く抑制し、2型糖尿病のリスクをさらに高めると結論づけた。

 チームの岩崎直子・東京女子医大糖尿病センター准教授は「変異があることを知っていれば、生活習慣に気をつけることで予防などの対処ができる」。また、分析を担当した徳永勝士・東京大教授(人類遺伝学)は「この変異はアジア人共通だろう。非肥満型糖尿病の発症メカニズムを明らかにし、治療法につなげられるかもしれない」と話す。【元村有希子】

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